*このインタビューは、2020年4月16日に行われました。内容は当時の状況に起因します。
「健康に良いものを考えて食べる」、健康と美容を考えて食生活に気を使う人が多くなりました。でも、健康で美しくいるために必要な栄養素は、実は多くの人に不足していると言われています。
そこで、基本となるビタミンやミネラルだけでなく、抗酸化物質やダイエットを目的とした成分も、摂取したいサプリメントとして人気が高くなっています。
でも注意が必要です!
「何よりもまず腸内環境を整えなければ、サプリメントの成分がきちんと吸収されない」と、ゼティスビューティークリニックの副院長 黒田愛美 医師はおっしゃいます。
あなたは、せっかくのサプリメントの効果を無駄にしていませんか?
黒田先生に、サプリメントの正しい選び方や効果的な飲むタイミング、そして、アンチエイジングや感染症に負けないからだづくりについてもアドバイスをいただきました。
さらに、ゼティスビューティークリニックの白淵看護師が、黒田先生監修ダイエットサポートサプリメントを飲み始めてからの体調の変化について、語ってくださいました。
- ゼティスビューティークリニック 副院長
黒田 愛美 医師
- ゼティスビューティークリニック
白淵 看護師
不調の原因は腸内環境に
なぜ、お二人はサプリや栄養療法に興味をお持ちになったのですか。
黒田医師
2つ、理由があります。
まず、私は美容外科医、美容皮膚科医として日々診療しているのですが、いくら外を変えても本当の美しさは結局、中から来るんじゃないかと思い始めたこと。
アトピー、ニキビ、お肌にトラブルがある人に、いくらレーザーやピーリングをやっても根本的には良くならない。そういう方の不調の原因は腸内環境にあるので、食べているものを変えてもらわないと根本的には良くなりません。
食べ物は、うつ病であったりキレやすい性格の原因の一つにもなっていると言われています。食べ物は行動や性格まで変えることがわかっています。
もう1つには、アスリートとしての考えです。私はトライアスロンをやっているのですが、パフォーマンスを上げるためには、日々食べている物やサプリメントが重要になるので、それを専門的に勉強したいと思ったことです。
トライアスロンのトレーニングや競技でも、サプリを飲むと飲まないでは全然違いがあります。スタミナ、疲れやすさ、筋肉のつきやすさなど、全部において違います。
根本的な元気が違う。エネルギー量の違いと言っても良いでしょうか。
臼淵看護師
私は大学で看護を学びましたが、同じ大学に栄養学の学部もあり管理栄養士を目指す友達もいて、話を聞いていてとても興味を持ったのが最初です。
その後、私自身が保健士の資格をとるときに、栄養の勉強をして、面白いなと思いました。でも、看護師になって忙しくなると、栄養が大事なのはわかってはいるけど食事が偏ることが多くなりました。
これではいけないと思い、去年から筋トレも始め、栄養をもう一回考え直すようになったのですが、ちょうどそのタイミングで黒田先生が副院長としてこのクリニックにいらっしゃることになって、黒田先生の担当の看護師に立候補しました(笑)。
折角の機会なので、今後ももっと勉強したいなと思っています。
サプリメントは効果だけでなく添加物も確かめてほしい
改めて、サプリメントと薬の効果の違いについてお伺いします。
黒田医師
サプリメントは食品です。医師の処方薬とは違います。例えば、ビタミンCは処方薬もサプリメントも両方ありますが、医師が処方するビタミンCの中には半分以上が添加物というものがあります。
一方、例えば当院でお勧めしているビタミンCのサプリメントは99.9%が目的成分で、0.1%が添加物という成分内容になっています。
医師の処方薬の方が健康保険も使えて安いという利点はあるのですが、医薬品には保存料や着色料が入っているものもあるので気をつけたいですね。
サプリメントは、もちろん、メーカーにもよりますが、きちんと作られたサプリメントは添加物無し、もしくはごく微量で、有効成分・目的成分がしっかり取れるものになるので、そこは大きな違いです。
サプリメントを選ぶときに気をつけていらっしゃることは。
黒田医師
基本的には目的成分がどのくらい入っていて、添加物はどんなものがどのくらい入っているかを確かめます。
そのほかにも、原材料の生産国、生産はGMP認定工場で作られているかどうか、などもチェックします。
サプリメントは食品と一緒なので、「その人のスタイルに合わせて」
サプリメントは何種類くらい摂っていらっしゃるのですか。
黒田医師
私は40種類くらい揃えてあります。その中には、毎日飲んでいるものもあれば、ときどき飲むものもあります。毎日のサプリメントは10種類くらいですね。あとは、運動するときや食べるときなど、また、体調によって飲むサプリメントを変えます。
サプリメントは食品と一緒なので、「その人のスタイルに合わせて」で良いと思います。例えば、ダイエットサポートサプリメントは、一日の摂取目安量は4錠と書かれていますが、運動や食事に合わせてもっと増やしてもかまいません。
ただし、他のサプリメントは成分によっては多く摂るのはダメなものもあるので、医療機関で相談して購入した方が良いと思います。
黒田医師監修ダイエットサポートサプリメント
臼淵看護師
私は今、3種類のサプリメントを飲んでいます。黒田先生のお話を聞くようになって、添加物のことなどが気になるようになりました。
マルチビタミンを飲んでおけばいいと思っていたときもありましたが、今は、詳しい先生に訊いて自分に必要なものを正しく摂っていくことが大事なんだと思っています。
3種類のサプリメントは、ビタミンC、ビタミンD、「スタイルフォーミュラ」です。このダイエットサポートサプリメントを飲むようになって、便の調子がすごく良くなったので、欠かさず毎日飲んでいます。筋トレなどの少しの運動で汗をかきやすくなったように感じます。
黒田医師
スタイルフォーミュラを飲んで便の調子が良くなるのは、サラシアという成分のためです。
サラシアは、食事に含まれる糖質を小腸で吸収させずにそのまま大腸へ届け、大腸の善玉菌を活性化させるのです。
臼淵さんにお聞きします。「スタイルフォーミュラ」でお腹の調子が良くなったということですが、そのほかに何か変わったことはありますか。
臼淵看護師
はい。ニキビができなくなったことです。全般的に肌荒れがなくなりました。
90%以上の方が腸内環境が良くない
黒田先生にお聞きします。腸内環境が良くない患者さんは多いのですか。
黒田医師
90%以上の方が良くないですね。腸内環境が良い人の方が少ないくらいです。
一日にバナナ2本分の便を出すことが目安ですが、便秘や下痢を繰り返す方もいるため、その量の便が出ていても、腸内では悪玉菌が優勢な人もいることに注意したいです。
黒田先生は腸内環境を整えるために、どんなことをなさっているのですか。
黒田医師
ベースは食事です。食事の話は話すときりがないんですが(笑)。あとは腸内環境を整えるサプリメントですね。
腸内環境が悪化する原因とは?
改めてお伺いしたいのですが、サプリメントは何故、私たちの生活に必要になってきたのでしょうか。
黒田医師
一つには、食事の変化があります。昔と比べて食事が欧米化しているということ、そして加工食品を摂ることが多くなってきたことですね。
保存料が入っているものを摂ることが多くなってきたので、それを代謝するために体内のミネラルが奪われてしまうことが考えられます。
また、そのような食生活のために腸内環境が悪化して善玉菌が減り、余計に体内でビタミンが作れなくなったり、ミネラルが吸収できなくなったりしていると思われます。
有害物質などをデトックスするためには、腸内環境が重要です。排便が一番のデトックス、なので、きちんと便が出せていなければデトックスはできません。そういう意味でもサプリメントは必要になります。
加えて、土壌の変化があります。例えば、人参、ほうれん草などの野菜ですが、鉄分やビタミンAの含有量は、昔と比べて6分の1になっているそうです。
このようなことを考えると、野菜を摂っているつもりでも、実は、慢性的なビタミン・ミネラル不足の傾向になっている可能性があると思います。
二つめに、ストレス社会の影響があります。ストレスがあると、ビタミンやミネラルがより多く消費されるので、その分多く摂らなければならなくなっているのです。
臼淵看護師
私は一人暮らしなのですが、一人だと、どんなに頑張っても食生活が偏ってしまう。仕事が忙しいと、コンビニで食事を買うことも多くなりますので、サプリメントは必要だと思います。
ただし、インターネットの情報だけ見ていると、自分にはどんなサプリメントが必要なのかは分かりづらいと思います。
皆さんには、サプリメントを上手に使えるようになって欲しいと思います。
お知らせ
ダイエットサポートサプリメントは2020年10月に販売終了し、STYLE FORMULAとしてリニューアルいたしました。
サプリメントで不足を補う!黒田医師おすすめの成分
黒田先生が医師としてお勧めするサプリメントの成分は何ですか。
黒田医師
一般的に不足していると考えられるのは、ミネラルとビタミンですね。まずはその2つ。
それに加えるなら、腸内環境を整えるための、乳酸菌、そして、食物繊維など腸内細菌を改善させるプレバイオティクスです。
黒田先生のインスタを拝見すると、お食事にたいへん気を配られていらっしゃることが分かります。
黒田医師
いえいえ、今日はド̶ナッツを食べてしまいました(笑)。インスタのような食事だけ食べているのでは決してありませんが、実際、食事に気をつけているのは確かです。
サプリメントも考えて摂っているのですが、先日の血液検査の結果では、ビタミンB、Dと亜鉛が不足していることが分かりました。
ビタミンのサプリメントは人によって吸収率が違います。そこは注意が必要ですね。
- 黒田先生が職場へ持参されたヘルシー弁当。チキンは低脂肪&高たんぱく、野菜もたっぷり!
先生は公演や著書の中でも「オメガ3系脂肪酸」の亜麻仁油やえごま油を推奨されており、このヘルシー弁当にもえごま油ドレッシングをかけて、いただくのだそうです。
黒田愛美オフィシャルブログ Health & Beauty Room より
日本人のおよそ半数がビタミンD不足
黒田先生はトライアスロンの選手でいらっしゃいます。屋外のトレーニングもなさっていますが、それでもビタミンDが足りなかったというのは驚きです。
黒田医師
確かにビタミンDは皮膚に日光があたることで、体内で合成されます。しかし、紫外線対策をしている人が増えたこともあり、そもそも日本の日射量では「日焼け止めを塗らないで全裸で走る」くらいしないと足りないかもしれません(笑)。
オーストラリアの調査では、充分に日光を浴びているはずのサーファーでも、ビタミンD量が低いことがあると聞きました。
体内で合成できる人とできにくい人がいる可能性が考えられます。そもそも、日本人のおよそ半数が足りないと推計されています。
ダイエットは糖質・脂質・全体的な代謝を良くすることが大事
ダイエットに必要な成分について教えてください。
黒田医師
まず、αリポ酸です。これは糖質の代謝を助けてくれる栄養素になります。
そして、L-カルニチン、これは脂肪の代謝を助けてくれるものです。加えて、コエンザイムQ10は最後の火付け役として是非摂って欲しい栄養素になります。
ヒトは細胞の中のミトコンドリアでエネルギー、ATPを作っています。ATPのおかげで、しゃべったり、運動したり、食べ物を消化できたりするのです。ATPが作られるときに必要な成分がコエンザイムQ10です。
αリポ酸、L-カルニチン、コエンザイムQ10、この3つを摂ることで、代謝を良くする。つまり、糖の代謝、脂肪の代謝、全体的な代謝を良くすることが期待できます。
また、サラシアですが、さきほどお話したように腸内環境を整えてくれることに加えて、デトックス作用、抗酸化作用もあるので全般的な健康のためにも良い栄養素と言えます。
アンチエイジングには抗酸化作用のあるものがお勧め
アンチエイジングのためにお勧めの成分はありますか。
黒田医師
抗酸化作用のあるものがお勧めです。
私たちの身体は日々、酸化していますが、酸化は糖尿病、動脈硬化、アレルギー、がん、そして皮膚の老化である、シミやシワも酸化が大きな原因となっています。
なので、アンチエイジングのためには酸化をどうやってブロックするか、それが非常に重要な課題になります。
サプリメント「サビルナ」には、水素、ビタミンC、コエンザイムQ10、ブラッドオレンジが入っています。
サプリメントの効果を高める摂取方法、飲むタイミングは?
サプリメントの飲み方について、効果を高める摂取方法やタイミングはありますか?
黒田医師
サプリメントは食品と同じなので、いつ飲んでも良いものです。ただし、例えばビタミンCだったら夜の方が良いというのはありますね。
と言うのは、血中のビタミンCの80%を副腎が使うんですが、副腎は睡眠中に休まるので、そのときにビタミンCの濃度が高い方が良いと言われています。
また、ミネラルは空腹時に飲むと、胃もたれを感じる方がいますので、食後の方が良いかもしれません。
ほかにも、ダイエット成分は食事のときに合わせて飲む方が良いということもあります。
腸内環境が悪いと栄養が吸収ができない
サプリメントには、飲み合わせを考えることは必要ですか。
黒田医師
飲み合わせは特にないと思います。私が重要だと思うのは、腸内環境です。腸内環境が悪いと吸収ができません。腸内環境が悪い人は胃酸も出ていないので。胃の負担になるだけになってしまいます。
サプリメントは、まずは腸内環境のベーシックのサプリから始めて、良くなってきたらビタミン・ミネラルを。その順番は重要です。
カラダを作るたんぱく質、免疫に重要なビタミンCとDを積極的に摂って
感染症が世の中を騒がしています。サプリメントで感染症に負けないからだづくりはできますか。
黒田医師
基本として、からだを作っているたんぱく質を多めに摂ることは大事だと思います。あとは、ビタミンCとDは免疫に重要な成分です。そして、亜鉛とセレンも摂ったほうがいいですね。
何よりも、バランスの良い食生活が一番大事。コンビニとかではなく、自分で調理するか、ちゃんと調理したところからデリバリーしてもらうこと。
あとはストレスが免疫を落とすので、なるべくストレスを溜めないようにしていただきたいです。たまにはドーナッツも食べてしまうとかね(笑)。
自分の中にストレスを溜め込まないことも大事です。