亜鉛

亜鉛

亜鉛は成人の体内に約2,000mg存在しています。そのほとんどは筋肉と骨中に含まれますが、皮膚や毛髪、内臓などの多くの臓器に存在し、新陳代謝やエネルギーの代謝、タンパク質の合成などに関わる栄養維持にも重要なミネラルです。

亜鉛には、体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役目を持っています。

味覚を正常に保つ:ヒトの舌には味覚を伝達する「味蕾(みらい)」という受容器官があります。亜鉛は味蕾の味細胞において、重要な働きを占めています。
味細胞は約1か月という短期間で細胞分裂を行っており、常に亜鉛を必要としています。そのため、亜鉛が不足してしまうと細胞分裂がうまくいかず、味覚低下を引き起こします。

抗酸化作用:体内のビタミンAの代謝を促すため、抗酸化作用の活性化をサポートします。亜鉛はアンチエイジングや生活習慣病予防にも期待できます。

髪や肌の健康維持:亜鉛はタンパク質の代謝を促すため、美肌・美髪効果が期待できます。肌や髪、爪などはタンパク質からできており、両者共に新陳代謝のペースが速く、亜鉛を積極的に摂ることでこれらの健康維持に役立ちます。

身体を動かす人に:亜鉛は汗などに混ざって排出されるため、多量の汗をかくことが多いスポーツ選手・アスリートは亜鉛が不足しがちです。運動中の貧血などがある場合は、亜鉛不足の兆候のひとつでもあります。発汗量が多い方や頻繁にスポーツを行っている方は、亜鉛を摂取することを心がけましょう。

亜鉛は、体内で作りだすことができないうえに貯蔵しておくこともできません。
日々消費されていくため、こまめに摂取する必要があります。なお、亜鉛は食品中からも摂取することが可能です。
さばやイワシなどの魚類や小麦胚芽、豚レバーや牛肉なども多いですが、高級食材として知られる牡蠣は亜鉛の含有量が圧倒的に高いことが知られています。
食品からの摂取が難しい場合は、安定した量を手軽に摂取できるサプリメントを利用するという方法もあります。
ただし、銅の吸収阻害、悪心、吐き気などの恐れがありますので過剰摂取とならないように注意する必要があります。